ヘルモン山の雪解け水とヨルダン川が注ぎ込むガリラヤ湖周辺はどこを旅しても緑がいっぱいです。聖書時代と変わらない牧歌的な風景が広がり、キリストの福音宣教の中心地として、様々な奇跡が行われた場所です。
山々に囲まれたすり鉢型の形状のため、時として突風が吹き荒れることは聖書記述からも良く知られています。旧約聖書には、キネレテの海、新約聖書では、ゲネサレ湖、テベリヤ湖などの名でも出てきます。ガリラヤ湖畔は、イエスの宗教活動の中心地となりました。
教会内には、復活後のイエスが弟子たちに食事を作ったとされる岩の上に祭壇が置かれています(ヨハネ21:9-14)。イエスがペテロに「わたしの小羊を飼いなさい」と言ったのもこの場所です(ヨハネ21:15-19)。
祭壇の近くにある「5つのパンと2匹の魚」のモザイクは、イエスの奇跡にちなんでいます(マタイ14:13-21、マルコ6:34-44、ルカ9:10-17、ヨハネ6:5-13)。
1938年に建てられました。ガリラヤ湖の北になだらかに広がる丘陵地帯にあり、美しい八角形をしており、「八つの祝福」を象徴するデザインとなっています(マタイ5章)。
カペナウムとは、ヘブライ語の「カファルナウム(慰めの村)」が語源です。イエスが30年を過ごされたナザレの村を後にして、カペナウムに来られ、このシナゴーグで頻繁に説教をされました。またすぐ近くには、ペテロの家がありました(マルコ1:29)。
ヨルダン川の源流の一つです。イスラエル最高峰のヘルモン山の雪解け水が湧き出る泉があり、年中、地中からこんこんと泉が湧き上がっています。イエスの時代には、ヘロデ王の長男、ピリポ・ヘロデがこの地の統治を任されていたことから、ピリポ・カイザリアと呼ばれました。十字架を目前にしたイエスは、弟子教育の場として、この地でペテロに問われました。ペテロは「あなたは、生ける神の御子キリストです」と告白しました(マタイ16:13-20)。